■修理・調整
- ネック折れ
- ビビる・弾きにくい
- トラスロッド調整
- ナット・弦高・オクターブ調整
- 音が出ない?ガリ・ノイズが出る
- ジャック・ポット・スイッチ交換
- ギターにとっての気持ちいい環境について
- 本気でギターのセッティングを考えている方のために工房レベルの完全調整を行いお客様にとって最良のギターとなるよう日々勤めています。ここに揚げた修理・調整以外にも様々なご要望にお応え出来るよう努力しています。
- 何でもご相談下さい!!
1.ネック折れ
ネックが折れたら・・・通常、ネックにはチューニングした状態で約50キロから60キロの力がかかっています。弦に引っ張られて緊張した状態になっているのです。だから、倒したり、何かをぶつけたり、落としたりするとネックは折れてしまいます。もし、折れなかったら、それはとても運が良かったのだと思って下さい。ネックが折れてしまったら、とても悲しいですが、適切な修理をすればまた元通り!ちゃんと使えるようになりますから、ご安心下さい。適切な修理、そのためには、まず、慌てず弦を静かに外して、出来るだけ速く修理に出して下さい。そのままにしていると折れた状態で木に癖がついてしまったり折れた所から水分や汚れが入って接着剤の効き目を悪くする要因ともなり症状を悪化させてしまう恐れがあります。また、自分で接着剤を入れてみたりは絶対にしないで下さい。中途半端な接着は割れ目に接着剤をしみこませてしまうだけで適切な修理をし難くしてしまう恐れが有ります。
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ヘッド割れ | 補強材埋め |
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ヘッド割れ修理完了 | ネック折れ修理Befor&After |
2.ビビる・弾きにくい
ビビりの原因はいろいろ考えられますが、急にビビるようになったのなら、一番多い理由はネックのソリです。木は環境の変化に応じて水分を吸ったり吐いたりして呼吸をしています。そのためにネックは反ったりまっすぐになったり、するものなのです。トラスロッドはそれを調整するためにネックに仕込まれています。トラスロッドでソリを調整する事はギターのコンディションを保つ為に大切なことです。自分で出来るようになることは大切ですが、最初は専門家に任せましょう。下手に自分で回してトラスロッドを折ってしまったら大変です。
弾きにくい、例えば弦高が高すぎたり、テンションがフィットしなくて弾きにくいのなら弦高やテンション調整、ネックが太かったり、グリップが手に合わないのならネック・リシェイプ、ハイポジに指が届かないのならハイカット等々対策はいろいろ、何でもご相談下さい。
3.トラスロッド調整
ギターは木で出来ている。木は常に水分を吸ったり吐いたりして呼吸しています。そのために気候の変化、回りの環境の変化によって影響を受け反応します。ネックのソリはそんな反応の一つです。トラスロッドはネックのソリを調整するために仕込まれています。トラスロッドでネックのソリを調整する事はネックのコンディションを維持するために大切な事です。常にネックのコンディションを意識してトラスロッド調整が自分で出来るようになると大変便利ですが、慣れていない方は自分で無理に回してトラスロッドを折ってしまったり、逆に状態を悪化させてしまったりする事もありますので自信がつくまでは専門家に任せましょう。また、トラスロッドの効く範囲は限られています。ハイポジはトラスロッドの守備範囲外です。トラスロッドで調整出来ないソリは指板矯正などまた別の修理が必要です。
●調整・修理 |
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ナット溝調整整形 | 5,500~ |
ナット製作交換 | 11,000~ |
ネックトラスロッド反り調整 | 3,300~ |
ネック捩れヒーティングプレス加工調整 | 11,000~ |
ヘッド割れ修理 | 19,800~ |
ネック折れ修理 | 33,000~ |
ロッド反り調整のみ、オクターブ調整のみ | 3,300~ |
ロッド調整と弦高調整のみ | 5,500~ |
全体調整 | |
(ネック反り、ナット溝、オクターブ、弦高、PUバランス、鳴り調整) | 9,350~ |
アコースティック | |
・ブリッジ離脱修理 | 16,500~ |
・サドル高さ調整 | 3,300~ |
・サドル製作交換 | 8,800~ |
・ボディートップ割れ修理 | 11,000~ |
・ブレーシング離脱 | 8,800~ |
・ヒール部にストラップピン取付け | 1,650~ |
・ピックアップアウト用エンドピン加工 | 5,500~ |
ストラップピンネジ穴木埋め修理 | 2,750~ |
打コン修理 | 8,800~ |
塗装修理/擦り傷修理 | 16,500~ |
部分塗装 | 22,000~ |
この料金表は一部です。詳しくはお問い合わせ下さい。お客様のご予算とご希望に合わせてご提案をさせて頂きます。
Tel:093-522-7500
5.音が出ない?ガリ・ノイズが出る
音が出なくなった!原因はギターなのか、シールドなのか、アンプなのか、しっかり確認!ギターだと判明したらコントロール系の接触不良及びパーツの破損、もしくはピックアップの断線等が考えられます。見せて下さい。ガリ・ノイズが出る、ツマミを回すとガリガリいうのなら接触不良!接点復活剤で一時的に凌ぐ事は出来ますが、交換をお薦めします。突然ブーーとかジーーとかのノイズが出たら、アースの断線や接触不良が考えられます。また、基本的にシングル・コイルはハンバッカーの様にハムキャンセル機能が無い為ハム・ノイズは出るものですが、それらも導電塗装によりシールドし軽減させる事が出来ます。
●配線修理・改造 |
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ジャック、ポット、スイッチ交換配線、配線修理 | 3,850~ |
ピックアップ交換配線調整加工 | 3,850~ |
ピックアップ断線修理、コイルリワイヤー | 11,000~ |
ノイズレス加工 | 13,200~ |
この料金表は一部です。詳しくはお問い合わせ下さい。お客様のご予算とご希望に合わせてご提案をさせて頂きます。
Tel:093-522-7500
7.ギターにとっての気持ちいい環境について
ギターは木で出来ているものなので温度や湿度の影響で伸びたり縮んだりまるで生き物の様に変化し動くものなのです。生き物の様に動くと言っても走り回ったりはしませんが、生き物の様に極端な温度変化や暑い所・寒い所は苦手です。例えば、炎天下の締め切った車の中に置き去りにされたり、冷房の吹き出し口の真下に置かれたり、じめじめしたカビくさい地下室に放置されたら、凄く傷つきます。ギターは私たちと同じように私たちが気持ちいいと感じる環境が好きなのです。湿度が50~60%温度は18~25度くらいでしょうか。個人差はありますが、夏なら爽やかな涼しさ、冬なら適度な潤いと暖かさが快適ですよね。ギターも同じなのです。また、夏に涼しい屋内から暑い屋外に持ち出すと冷えたギターに空気中の水分が結露する事が有ります。そんな時はすぐ水滴を拭いて下さい。白熱のライブ、汗でビチョビチョ!気持ち悪いですよね。ギターの指板も汗でビチョビチョ!拭いてあげて下さい。そのままケースに入れたりするとケースの中にも湿気が溜まって保護するためのケースが返ってギターに悪影響を与える存在になってしまいます。ギターのハードケースに専用の乾燥剤を入れる事を大切なギターを少しでも気持ちいい環境においてあげる為に是非お薦めします。
ついでに言うならギター・スタンドに置きっぱなしで気が付いたらスタンドのゴムがギターの塗装に付いてしまった~という経験ありませんか?ラッカー塗装のギターなどはスタンドのゴムと反応してしまうのです。ギター・スタンドにはラッカー塗装との反応を防ぐ専用のカバーをお薦めします。ただ、それでもズーっとスタンドに置きっぱなしは感心出来ません。時には手に取って弾く事はもちろん、ポリッシュしたり指板潤滑剤したりしてあげて下さい。アコースティック・ギターであまり長い間弾かない時はライト弦なら半音、ミディアム弦なら一音くらいチューニングを下げておきましょう。ネックやボディ・トップ等のコンディション管理にとって大切な事です。ちょっとしたギターへの心配りで何時までもいい関係を続けて下さい。